あの頃、君を追いかけた

 

おはようございます。

 

少し前にはてなブログに登録してみたものの、これといって書くようなこともなくしばらく経ってしまった。

基本的に私はSNSが好きで、自分の考えていることや意見を世に出すことに面白さを感じます 。真面目な話も、ふざけた話も含めて。

自己顕示欲の塊と言われればそれまでだけども、自分的には結構面白い人生だと思うのでいつかどこかでちゃんと形に出来たらなあという野望。言うだけなら安い、、

 

正直、毎日の出来事を報告するには140字あれば十分なのでわざわざブログを書くこともないんだけど。いいねとかフォローとかフォロワーとかそういう概念が面倒に感じてきて、誰が読んでるかもわからないブログもやってみようと思った。

特に誰かに読んでもらいたいというよりは、今思ってることとかを記録に残しておくという目的で書いていきたい…

 

それこそインスタで事足りるような生活を送ってる中どうしていきなり記事を書こうと思ったかというと、今日見た映画が良すぎて忘れないうちに感想を残しておこうと思った。

 

「あの頃、君を追いかけた」

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(友達が撮ってくれた写真…)

 

少し前の映画だけど、新宿の武蔵野館では追加上映をしていたのでまだ見れた。(つまり、見に行ってください)

この武蔵野館という映画館が、またよかった。

前からあるのは知ってたけど入ったのは今日が初めてで、新宿駅近の賑わった街並みの中にあるとは思えないくらいノスタルジーな雰囲気があった。

上映作品はどれも今先陣切って売り出してるような映画ではなくて、映画に疎い私は知ってるものがなかったけど、多分どれも厳選された作品なんだと思う。

スクリーンは、劇場みたいだった。カーテンが開くタイプのスクリーンで、狭くて、イメージはwiiどうぶつの森の街に出てくるアレ。

あの心地良い雰囲気をどう表したらいいかわからないけど、その時直感で感じたのは、あそこだけ20世紀から時間の流れが止まっているような感じだった。予告で流れる映画も、そういう時代のことを描いた作品が多かった気がした。

 

今日見た映画は元々台湾で大ヒットした映画を日本でリメイクした作品で、所々舞台が日本じゃないことを感じた。たとえば、受験シーズンなのにみんなが夏服だったり、そういう感じのこと。

なんとなく海外が舞台のものに懐かしさのようなものを感じるのをわかってくれる人はいるかなぁ それは映画に限らず自分が海外に行った時とかもそうなんだけど、ちょっと寂しい気持ちになる。そんな映画だった

私は映画やアニメは現実に近い話の方が好きで、最近ではソラニンがずっとお気に入りの映画だったけど今日のはそれを優に超えてきた。

とにかく描写がリアルで、共学高校に通ったことのない私にその楽しさや歯がゆさを感じさせてくれる映画だった。少しネタバレになるけど、「漫画のように簡単には上手くいかない現実」を本当に綺麗に表現していた。現実と書いてリアルと読む。

レビューを見ると、伏線が回収されていないとか、あのシーンはいらないとか、そういう感想も多かった。でも、リアルさを追求するのであれば、日々の出来事には意味のない場面だって多いし、特に深読みする必要のないやりとりが転がっている方が作品としての美しさは欠けるかもしれないけど私は好きだと思った。

最初から最後まで恋愛100%の内容だけど、私が普段恋愛映画に感じる嫌悪感のようなものがなくて、純粋な気持ちで見ていられた。

 

日常系の映画のいいところは、見たあとになんとなく、たとえ上手くいってなくても自分の人生にも味があるような気がしてくるところだと思う。すっかり余韻に浸りながら、昔や今の自分に重ねてあれこれ考えた。

 

実は映画を見る前に台湾版の原作を少し読んでたんだけど、どうにも台湾の人名や地名が頭に入って来なくて挫折した。でも、結末を知らないまま映画を見れて良かったとも思う。だいぶ設定が違うところもあったけど、映画の方が日本人の私たちには入ってきやすい内容なのは確か。でも、台湾版の映画も近いうちに絶対に見たい。多分、視覚情報があれば弱い頭でも何となく理解ができるはず…

 

とにかく見終わったあとはとっても満たされた気持ちになって、一緒に見に行った子に感想を言うにもうまい言葉がすぐに出てこなかった。

映画館の中に特設コーナーがあって、そこには劇中で山田裕貴くんと齋藤飛鳥ちゃんが着ていた制服や教室の机が置いてあった。

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完全に映画の中に入り切っていたので、だいぶ興奮した。このりんごやノートの文字が映画では鍵を握ってるんだけど、そういう細かい演出が本当に綺麗だったなあ〜。

 

この映画をちゃんと大きなスクリーンで見られてよかった。映画は映画館で見るものだよとこの前先輩に言われたけど、本当にその通りだと思う。

でも、この映画に関しては武蔵野館の雰囲気の中で見たことに意味があったように思う。深夜スタジオ明けの眠い日だったけど、それでも行ってよかった…

また武蔵野館に行きたい。ありがたいことに新宿へのアクセスは抜群に良いので、近いうちにひとりで何を見るかも決めずに行くのもアリだなとか思った。

 

「あの頃、君を追いかけた」、もう上映してるところは少ないけど、是非。誰かと話したい。